地域コミュニティレジリエンスコーチ 養成講座 2025

2025年度は、「地域コミュニティレジリエンスコーチ 初級/中級養成講座」に加えて(受講者の学びや声は、講座紹介ページをご覧ください)、上級編も開講します。
皆様の様々な日々のくらしや働き方を考慮し、今年度は、オンディマンド受講と、対面学習受講の2つを組み合わせ、出来る限りみなさまの状況に応じて、学習機会をご自身でデザインできるよう工夫しました。
修了者の方には全ての級について、修了証書をお渡しします。特に上級コーチ修了者には、レジリエンスコーチ研修を毎年受けていただき、今後GCRCが関わる講座やワークショップなどで活躍していただく機会も提供されます。その他、それぞれの現場で活躍していただく機会も後押しします。
講座について
これまで10年にわたり京都大学/大学院学生向け教育、世界最先端のレジリエンス研究、または最前線の現場において、現場で培われてきたことを、一般向けにエッセンスを抽出し、人の変容に役立てるように、地域コミュニティに活用してもらえるように、地域再生に取り組む人々のエンパワメントのために、やさしく工夫して生まれた講座です。レジリエンス思考を軸に据えた日本初となる「地域レジリエンスコーチ養成」講座をオンラインで受講する、第3期生を募集します。
基本はオンラインですが、一人一人の背景や文脈を最も大切にし、受講者みなさんが心をこめて対話できるように、一人一人のウェルビーイングを育む講座でもあります。
初級
「私」と周囲の人との関係から育むレジリエンスに焦点を当てます。自分自身の「うつわ」を育みながら、周囲の人が困難に直面したときに、そっと手を差し伸べられる人でありたい―そのような思いを持つ方の力を引き出し、地域コミュニティのあらゆる現場で活躍していただくためのプログラムです。
その一端をお知りになりたい方は、『地域コミュニティレジリエンス創りの秘策:基礎ワークブック』(地球社会レジリエンスセンター、2025) をご覧ください。
中級
初級で「私とレジリエンス」の本質を体得した方が、次のステップとして地域コミュニティでレジリエンスを育むコーチ役となることを目指すプログラムです。自然―人―地域の関係性に焦点を当て、多局面の引き出しをもつレジリエンス思考から、その基本エッセンスを地域コミュニティに落とし込み、地域コミュニティに関わる人々のエンパワメントにつなげることをめざします。
上級
上級では、修了後に地域や地域コミュニティのレジリエンス創りのリーダーとして活躍していただくことを想定しています。受講者それぞれの「現場」に「レジリエンス」をどのように具体的に組み入れ、現状をより良くする、再生・再構築するか―――に焦点を当て、自身でアプローチしていく力を養います。そのためのより質の高いレジリエンス思考と実践を体得するプログラムです。
開講期間
2025年11月~2026年5月
対象
上記のテーマに関心のある全てを対象にしますが、たとえば…
- 幼稚園~大学の教育に携わる方々
- 自治体職員の方々
- 地域または地域コミュニティで活動されている方々
- 福祉・病院・災害の現場に立たれておられる方々
- 地域との協働を深めたい社会人、企業の方
などにおすすめです。学生で興味を持たれた方々もぜひご参加ください。
プログラム
今年度からはオンデマンドと対面学習の両方を駆使する方法を導入します。また上級編は、ご自身の現場での取り組みをバージョンアップできることを主眼にして、マンツーマンでの指導を中心に行います。詳しくはそれぞれの級ごとに記載していることをご覧ください。
基本は、初級→中級→上級、それぞれの工程を経て学びを深められることを前提としています。ただし既に地域で活動経験がある、レジリエンスについて学習経験が豊富な方は、中級から、あるいは上級から学んでいただくことも可能です。それぞれについて、ケースバイケースで検討しますので、代表メールまでその旨ご連絡ください。
初級
下記にある第1回~第5回を、2025年11月~2026年3月まで順次オンディマンドで行います。およそ月1回のペースでショートレポート提出→コメント等を踏まえ→理解をアップデートいただく流れです。Zoom上でホームルームの時間を設けますので、その時間にQ&Aや講師や受講者らとショート対話などを実施することが可能です。最終第6回目は、2026年4月~5月の間に時間調整し、Zoom上で対面学習(2時間)となります。
第1回 | 「私」と地域コミュニティの中でレジリエンスを育む |
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第2回 | レジリエンスを育むファシリテーションとは |
第3回 | 暮らしと地域コミュニティにおける「リスクと変化」 |
第4回 | 地域コミュニティで「コモンズ」を育てる |
第5回 | レジリエンスコーチングの在り方ー事例をともにー |
第6回 | コーチング実践(対面学習) |
中級
下記にある第1回~第5回を、2025年11月~2026年3月まで順次オンディマンドで行います。ご自身のペースでオンディマンドをこなしていただき、全ての回ごとに、講師より提示されるテーマについて、ショートレポート提出→コメント等を踏まえ→理解をアップデートしていただく流れです。その間ZOOM上でホームルームの時間を設けますので、その時間にQ&Aや講師や受講者らとショート対話などを実施することが可能です。最終第6回目は、2026年4月~5月の間に時間調整し、Zoom上で対面学習(2時間)となります。
第1回 | 自然-私ー地域社会のつながりをシステミック(木を見て森も見る)視点で捉える |
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第2回 | 自然-私ー地域社会のつながりを活かした地域環境創り |
第3回 | レジリエンス思考を地域活動に活かす |
第4回 | レジリエンス思考&アプローチを地域の問題解決方法に活かす |
第5回 | 地域における「やっかいな問題」へのアプローチ |
第6回 | 地域におけるシナジー(相乗作用による相乗効果)の興し方(対面学習) |
上級
上級編は、修了後地域コミュニティのレジリエンスリーダーになっていただくことを想定します。各月につき、①オンディマンド学習X②個別ワークX③担当講師とマンツーマン(またはチーム)でレビューをセットで、実施します。①と②は、基本毎月1回受講者のペースで実施いただき、③をZOOMで実施します。③は個別のニーズや必要に応じて、時間設定します。
第1回(12月) | レジリエンス 視点で問題の糸口を探す ・オンデマンド:地域問題とレジリエンス~近年の防災と傾向を事例に~ ・個別ワーク:自身の現場に合わせて、「コーチング実践テーマ」と実践計画を設定 ・マンツーマン(またはチーム)レビュー |
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第2回(1月) | レジリエンス思考&アプローチの深化 ・オンデマンド:地域問題への、レジリエンス思考&アプローチの役立て方 ・個別ワーク:自身のテーマを、レジリエンス思考&アプローチで整理 ・マンツーマン(またはチーム)レビュー |
第3回(2月) | ナラティブと対話のデザイン ・オンデマンド:ナラティブ手法と「境界領域を見出す対話」手法 ・個別ワーク:ナラティブで描き、伝え、コミュニケーション実践:試行・記録 ・マンツーマン(またはチーム)レビュー |
第4回(3月) | 場のデザインと「ミドルマン」 ・オンデマンド:場のデザインとミドルマン伴走 ・個別ワーク:自身のテーマで本格的なコーチング実践:試行・記録 ・マンツーマン(またはチーム)レビュー |
第5回(4月) | 隙間デザイン ・オンデマンド:隙間デザイン手法と実践 ・個別ワーク:自身のテーマで隙間デザイン、コーチング再実践:試行・記録 ・マンツーマン(またはチーム)レビュー |
第6回(5月) | GCRCフォーラム発表 ・GCRCフォーラムで実践成果を発表、フィードバック ・振り返り&取り組み更新 |
費用(いずれも税込)
- 【初級養成講座】GCRC個人会員:3万5000円、会員以外:4万円
- 【中級養成講座】GCRC個人会員:4万円、会員以外:5万円
- 【上級養成講座】GCRC個人会員:6万円、会員以外:7万円
ご質問、ご不明点ありましたら代表メール(contact@gcrc.or.jp)までご相談ください。
講師
地球社会レジリエンスセンター長、理事ほか。ゲストあり。
お申込み・申し込み期限
2025年11月15日までに、お名前・所属等を記載の上、地球社会レジリエンスセンター講座事務局(office@gcrc.or.jp)「XX講座(初級、中級、上級、または初級・中級・上級複数かを明記)を申し込みます」として、メールをお送りください。お支払い方法、講座の詳細等、事務局より追ってご連絡します。